209系3100番台は2005年に八高線と川越線に投入された番台区分である。

概要

当時八高線と川越線で使われていた103系3000番台と3500番台を置き換える際、全て205系3000番台(4両7編成)で置き換える予定であった。しかし、2004年10月16日のダイヤ改正で埼京線とりんかい線の直通範囲が拡大したため、東日本では埼京線用の205系10両1編成が必要になった。その際に転用予定だった205系2編成分が充当された結果、転用は5編成に留まった。

この不足分を補うため、りんかい線の70-000形の10両化の際に余剰となった先頭車4両と中間車2両を購入したのが本番代である。また、不足する中間車2両は2005年3月に製造して4両2編成が整備された。導入の際に以下の改造が行われている。

外観のカラーリングを本系列3000番台に合わせたオレンジ色とうぐいす色のデザインへ変更。

前面方向幕を字幕からLEDに変更。

ドアスイッチの設置に伴い、半自動ボタンを設置。

ATCを撤去し、ATS-P形パターンに変更・ATS-Sn形の設置。

準備工事のみだったEB装置とTE装置を設置。

制御装置を改修。

ハエ71編成は先頭車が70-000形で中間車は新造車である。当時東日本ではE231系の増備が進行していたが、209系として製造され、内装や性能も先頭車に合わせられている。この2両が本系列最後の新製車となった。

ハエ72編成は全車両が70-000形からの編入車であるが、先頭車の扉上部にある車内案内表示器は全扉に配置されている。中間車は2002年製で車内案内表示器は千鳥配置である他、扉の構造もハエ71編成と同じく異なっている。

内装は他の209系と同様だが、客用扉が化粧板仕上げに変更されている。

歴史

2005年 営業運転開始

運用

2編成が川越車両センターに配置され、本形式の3000番台と同様、川越線と八高線で使用されている。また、川越車両センターを出庫する車両の一部は川越駅・南古谷駅間でも運用される。

路線

川越線 高麗川・川越(南古谷)
八高線 高麗川・八王子

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